【石の上にも三年】か【逃げるが勝ち】か

【石の上にも三年】という言葉がある。

会社の若い人へ助言する際などによく使われる言葉で、辛抱してやり遂げることが大事だという意味である。

実際に自分の経験の中でも最初は辛くて仕方がなかったことが慣れてくると面白くなったことも多くある。

大学時代の柔道部などは最たるもので入部して一年間は嫌で嫌で仕方がなかったが結果的にはいい修行だった。

一方で【逃げるが勝ち】という言葉もある。

【うつ病】を発症して最悪の結果を迎えるくらいならとっとと逃げ出したほうがよい。

修行として耐えるべき環境と一刻もはやく逃げ出すべき環境の違いは何か考えた。

まずは睡眠時間の確保で、毎日布団に8時間は入っていることのできる環境であれば一つはクリアだろう。

睡眠時間が確保できない環境はやめたほうがよい。

次にまわりにいる人間の質も関係するだろう。

職場でも部活でも周囲にロールモデル足りうる人が誰もいない環境というのもこれからの人にはいかがなものであろうかと思う。

そして人は多少なりとも似た者同士でいるほうが良いと思う。

小学生からずっと公立で進んだが進学するごとに似たような偏差値の人たちに囲まれて金太郎飴かもしれないがそれなりに快適な環境で暮らしてきた。

良識人の集団からいきなり犯罪者の集団に入ったら気が狂いそうになるだろう。

地球を一つの巨大な生命体とみなすガイア論という考え方があるが、天敵もいるわけで多少なりとも天敵から離れたところに配置されていたい。

似たような人とつながりながら最終的には天敵までのグラデーションで人との距離のあるところに位置していたいものだ。

人の身体でも胃液が自分の身体を分解しないような隔離が大切である。

修行として続けるか否かの線引きとしてはこんなものだろうか。

今日の写真はピラカンサ。

オレンジの実がたくさんついていたので植物名を教えてくれるソフトで調べたところ、ピラカンサと出てきた。

もっと鮮やかな赤の実だと思っていたので驚いてグーグルで検索すると、トキワサンザシやタチバナモドキなどの複数の種類がピラカンサという名前で呼ばれていることがわかった。

写真の黄色い実はタチバナモドキらしい。

植物の名前も奥が深い。

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