
忙しい休日が続いていて、2ヶ月振りに床屋へ行った。
低価格が売りのチェーン店の床屋さんだ。
週末には、いつ行っても1時間は待つ繁盛店だ。
ここの店長さんは、腕がよくてひいきにしている。
以前、ネット検索した髪型を携帯画面で見せた時に、整髪料で髪を流すのであれば、昔のチェッカーズのように前髪を斜めに長くするとよいとアドバイスしてくれた。
いかにも床屋にいったという感じのしない自然な仕上がりになるので気に入っていて、誰にあたっても前髪は斜めにカットしてもらうようにしている。
休日は、2~3人床屋さんがいて、なかなか店長にあたらないのだが、今日理由がわかった。
目からウロコの床屋談義だったので備忘録として残しておく。
以前、店長に髪型をアドバイスしてもらったと話すと、チェーンのマニュアルでは、やってはいけないことらしい。
カットで5分、ひげそり3分など、細かく時間が決まっていて一人20分で回していくのが基本で、髪型のアドバイスなど従業員のサービスでばらつきが出るような行為は禁じられているそうだ。
三重県は、慢性的に人手不足で、愛知など他県から従業員の応援を入れていて、マニュアルどおりの応援者は30人/日回しているのに、店長はお客さんと会話しすぎで25人/日くらいしか回せないという。
カット人数に応じた歩合ではないので、応援者から文句を言われているそうだ。
それを皮切りに床屋のトリビア満載の時間だった。
「近所では、同じチェーンの○○店にいくといい、あそこの店長は腕はともかく速さに命を賭けている」など盛りだくさんだ。
店長は、中卒で東京に出て修行したそうだが、関東と関西、東海の流儀も全然違うという。
うどんの出汁が全然違うのと同様、どれも正解ではあるがという但しつきで色々と教えてくれた。
東京は、2週間くらいの頻度で床屋に行って、いつみても同じ髪型であることがおしゃれという感覚があり、そのせいか眉毛の下も剃らないという。
洗髪の最後に客が自分で顔を洗うのは東海だけ。三重の五分刈りは8mm、他所で同じことを言うと15mm(一分は一寸の十分の一、3.3mmだ)になるそうだ。
大阪では、小さなガキがバーンと叫びながら飛び込んで来て、「うっ、やられた」と叫んでリアクションが求められるノリがマジでいやだったそうだ。
「バリカンでなく、ハサミで刈り上げてくれ」という若者や「耳掃除やあんまがない」と怒り出す、お年寄りのお客さんがいたりする。
20分2000円の床屋にそんなことを求めるな、1時間で6000円の個人店、ヘアサロンに行け、ロボット握りの安いチェーンで、職人の手で握った寿司を出せというのと同じ非常識だと文句を言っていた。
今日はとても楽しかった。
回数券のスタンプを一つおまけしてくれたので、店長も沢山しゃべって楽しかったのかもしれない。
時間は少し長めにかかった。
今日も他県から応援にきた従業員に怒られるかもしれない。
どんな仕事にもトリビアは沢山あるものだとあらためて感じた。
良い一日だった。
にほんブログ村
barbershop-trivia









