禁欲主義をアリ、刹那主義をキリギリスに例えた有名なイソップ童話がある。
自分は独身時代が長くて、その頃はどちらとも言えない立ち位置だったように思う。
給料の5~10%を天引きで貯金していたものの、特にお金がないことを理由に何かを我慢するということもなかった。
金は天下の回り物的な感じで食べたいものは食べ飲みたいものは飲んでいた感じだったが、もともと物欲はあまり強い方ではなく破綻することもなく給料の5%ずつ貯まっていく感じだった。
危機感が少ない根っこのところには、いざとなれば土方でも稼ぐという若さ故の体力に対する自信と死んだら死んだでしょうがないという生命への執着の弱さがあったように思う。
たまたまお金のかからない趣味をもったキリギリスという感じである。
39歳で結婚して二人の子供に恵まれて、自分も入れると家族4人分の生活を背負った時から少しずつアリ的な要素が出てきたように思う。
家内は8歳年下で男女の平均年齢差を考えると15年は一人で生きていかなければならないなどと考え始めるときりがないくらいにアリ的なコメントは思いつく。
もう一度、なるようになるでキリギリス的な思考で幸せの形を探ってみるのも良いのではと思い直した。
朝日の写真とともにキリギリス宣言である。