アントニオ猪木がお亡くなりになった。
たぶん私の人生の中で、もっとも私のアドレナリンの呼び水になってくれた人だったと思う。
もうじき57歳になる私の子供の頃のヒーロー、ヒロイン達は当時皆大人だった。
その頃から数えると50年近くたっているので鬼籍に入る方が多いのは当然ではあるがやはり寂しい。
子供の頃から夢中になっていたことを数えると、虫などの生き物や図鑑を眺めること、ドリトル先生、シャーロックホームズを皮切りに吉川英治、司馬遼太郎を経て、今も続く読書、テレビでは、仮面ライダーやウルトラマンのシリーズ、八時だよ全員集合、再放送を中心としたルパン三世、バビル二世、キューティーハニーなどのアニメ、銀河鉄道999やうる星やつらなどのリアルアニメ、ドカベンなどの水島新司や硬派銀治郎などから始まった、これも今に続くマンガ。音楽だと初めて買ったレコードは、沢田研二の「勝手にしやがれ」、野球だと長嶋茂雄や王貞治のいる巨人に立ち向かう、大洋ホエールズ。
まだまだ言い足りない、いろんな好きなものに囲まれて生きてきたが、アドレナリン・ドーパミン分泌系で最大の興奮を与えてくれたのは、アントニオ猪木が率いる新日本プロレスだったと思う。
ザ・ファンクスなど既存のスターレスラーは全日に取り負けながら、タイガー・ジェット・シンやスタン・ハンセンなど日本で売り出した世界に羽ばたいたスターレスラー達も沢山発掘した。
IWGPや異種格闘技戦など、ショウビジネスではない本気の戦いと、当時の子供達に感じさせてくれて、最高に胸を熱くしてくれた。
アントニオ猪木語録には、「困難は団子になってやってくるから負けてしまう。一つずつ解きほぐして対処していけばなんとかなる」など大人になってからも救われた金言が多々ある。
私が今までに出会った最高のカリスマの内の一人だ。
ご冥福をお祈りする。
合掌!