書評(ネガティブのすすめ)

今日は、打たれ強さに関するレポートを作成した。

参考文献として借りてきた、【ネガティブのすすめ(最上悠:あさ出版)】についてコメントする。

作者は、まずプラス思考を断罪する。

万能扱いされているが危険なプラス思考も世にまん延していると説き、いくつもの事例を紹介している。

がん患者にプラス思考を押し付けるのは虐待だし、躁病患者のポジティブは、現実にマッチしないポジティブだと説く。

精神科医である筆者は、過度なポジティブは、うつ病になりやすいとも言う。

躁的防衛というのだと。

そもそもネガティブな思考は、精神医学では、生体の生理的な防御反応であり、体を守っているとかんがえられているそうだ。

ネガティブな感情を跳ね返すことで飛躍する人もいると述べ、現実を直視できるという最大の強みに言及する。

ネガティブの良さを披露した後は、ネガティブすぎることのデメリットへと話しが展開する。

着地は、ポジティブすぎてもネガティブすぎてもよくないという、よくある結論に着地する。

そのうえで、ネガティブとポジティブを使い分け、計画は悲観的に、行動は楽観的に、役者になれ、ポジティブ本にも記載されるような行動目標が記載される。

読んだ感想としては、おそらく中庸というのが、一番、正解なのであろうが、そのことを踏まえた上で、現実的なポジティブ論に、自分の落としどころを見つけていくことにしよう。

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