ヒトの壁とまっしぐら

養老孟司の【ヒトの壁】を読む。

心筋梗塞を患ったり愛猫の死に接したりして、昔の著書に比較し少し死生観が変わった印象を受けた。

相変わらず、いろんな示唆に富んでいる。

今回は生き方についての記述が多かったように思う。

コロナ禍で人生の中で不要不急なことと要であり急であることが峻別される中で、自分の頭で考えて毎日を今日を限りと思いつつ懸命に生きるように説く。

袖振り合った人がなくなって抱いた感慨や戦前同様に戦後も拒絶して異邦人のように生きてきたという考察、死者が増えるたびに背後霊が増えていく感覚も納得のいくものだった。

コロナ下の日常では私も使っているソフトを利用して植物の名称を調べているそうだ。

すっかり影響を受けて感性が変わってきたせいか、養老先生と同じようなタイミングで似たようなことを始めていたので嬉しかった。

相変わらず、都市と自然の間を自由に行き来しており学びたい。

話は変わるが、今食べている米が青森産の【まっしぐら】という品種である。

普段は【こしひかり】や【あきたこまち】などを食べている。

店頭で見かけた時に安かったのと食べたことのない品種だったので試しに買った。

粘り気の少ない歯ごたえのある食感で非常に私の好みに合った。

毎日食べるお米一つでも日々の中で新しい体験がある。

こういうことを積み重ねて噛みしめながら生きていくことが幸せなのだろうと思う。

今日の写真は通勤中の畑。

この間まで大豆を育てていたが漉き込まれていた。

朝から鳩が群れでつついていたから漉き込んですぐなのかもしれない。

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