【星の王子さまの幸福論(渡邉健一)扶桑社】(続き:ラッセル編)

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昨日は、幸せになるための40カ条を、本書そのままに転記した。

今日は、あらためて心に響いたところについて感想も含めて記載する。

人にまけることへの恐れ、他人と比較して妬み、自分に絶望した卑屈さ、自分が大好きなナルシスト、みな他人との相対の中で自分がどのような状態にあるのかしか関心のない、自己中心的な人たちである。

他人との比較の中で、人を妬んだり、自分の事ばかり心配したりする悪い癖を捨て去らなければ幸福にはなれない。

自分の関与しない外の世界に関心を向けることが幸福への道である。

心のよりどころ、気持ちの安らぐ場所、人間には、そういった根っこが大切なのである。

人との比較をやめるためにはどうすればいいのか?

自分の人生全体が向かっていく、たった一つの大目的を定めることだ。

それが出来れば、死んでも思い残すことはないと定めて、精魂こめてやっていくことである。

もう一つは、山へ登ったり、海を見たり、宇宙をかんじさせる、人間のスケールをはるかに超えた風景の中に身をおくことである。

絶望しているときでも、広大な風景の中に身をおくだけで解決していることはよくあることだ。

宇宙との一体感は、自分をはるかに超えた巨大なものであるので、宗教にそれをもとめてもよいだろう。

私の場合は、自然への畏敬でもよいし、般若心経でもよい。

そして、悩んだ時には、人生の大目的や宇宙の大きさと、現在の悩みを比べてみることである。

彼我のあまりの差を感じて、現在の悩みがいかにちいさいものかわかるであろう。

毎日の暮しのなかで、たった一つの大目的と日常の暮しの中で発生する義務などが乖離して分裂した状態になっているときには、やはり幸福から遠ざかっている状態だと言える。

現在と未来を分裂させることなく、一つの希望で統一することが幸せへの道となる。

心が分裂していなければ、迷いはなくなり、日常レベルのささいなことは取るにたらないことになる。

生活の糧となる金銭を得る為だけに、身過ぎ世過ぎの仕事をこなして、大目的に余った時間を投入していくことでもよい。

今、大目的のために行動していることが大事なのである。

心の中が分裂したままでは、何事もできない。俺の人生の大目的は、【自然を守り、溶け込むこと】で、良いであろう。

大目的に向かって、幸福でいれば、皆、助けてくれる。

全てが好転していく。

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