今日は三連休の中日であり、かつ台風一過の好天に恵まれたことから、庭で炭火を起こしてバーベキューにする。
鹿児島の義理の父母が送ってくれたセセリがあったので、近所のお肉屋さんで肉を買い足し、焼肉パーティーである。
小さいころの子ども達は、カルビやタンばかり食べていたが、この頃は、ミノやセンマイ、小腸といった、モツもよく食べる。
少し味覚も大人になってきたのだろうか?
私は、今やカルビには見向きもせずに、モツばかり食べている。
大人になることで、嗜好が変わることはよくあることだ。
苦味や辛味、酸味は、本来は、人の身体にとって不向きなものを選別するための信号である。
苦味は毒、辛味は劇物、酸味は腐敗を体に教えてくれるのである。
舌がやめておけと警告を出しているにもかかわらず、喫食できるようになることで、食物獲得の競争上の優位性とするといった説明付けがなされていた筈だ。
苦味・辛味・酸味を克服することで、コーヒーやビール、わさびや唐辛子、酢をたすことで得られる味のふくらみなど、食の幅を大きく広げてきた。
他の部族にとってはゴミにしかみえないものを、食料にできるのは、自らの安全保障上、どれほど有効であったかは想像に難くない。
さて、カルビからモツへの嗜好の変化は、何に起因するのだろう。
これは、他の人が食べられないものが食べられると有利というより、必要な栄養素を過不足なく含むものが美味しくて、成長期の子どもと老年期の自分では、必要とする栄養素とカロリーのバランスなどが変わってくるのであろう。
脂分など、主にカロリーに貢献する栄養素よりも、身体を維持・構成するための微量栄養素を効率よくとれる食べ物を好きになるのであろうか。
そう考えると、子供たちも身体よりも精神を成長させる時期になってきたのかという気もする。