夕焼け、返信、冷凍・・・ある愛の歌と香港返還

low angle photography of dolphin on fountain
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返信、夕焼け、冷凍 中国共産党創立記念日(1921)  (1997) 

昔、好きで好きでたまらなかった子に告白をした時の思い出。

明るく元気が売りの女の子だったが、少し困ったような笑顔で、考えさせてくれといった。

三日後に手紙で返事をもらった。

今なら、携帯メールの返信ですませるところだろう。

口答で言いづらい結果であることは容易に予想がついたが、とりあえず笑顔で受け取って別れる。

トイレに駆け込んで、封を切ると、お約束通りの「いいお友達で・・」から始まる文章だった。

がっくりと肩を落として帰る。

西の空を覆う、強烈に真っ赤な夕焼けの中、とぼとぼと歩くうちに、陽が落ちて夕闇へと変わっていった。

その日は、生きたまま冷凍にされる、まぐろの気持ちを想像しながら、自分の気持ちと比較して、むしろまぐろのほうが幸せなのではと想像していたことを思い出す。

もう24年も前のことだ。

今日は香港特別行政府設立記念日。

24年前の今日、英国から中国に香港が返還された。

そんなニュースが流れている頃の出来事だったと記憶している。

その後、私は結婚して子供にも恵まれ、日々幸福に過ごしているが、香港の人々の今の気持ちはどのようなものであろうか。

さらに年月を経た後、24年後に香港の人々が満面の笑顔でいられますように!

ランダムな三題噺のお題で、ブログを書こうとすると、昔の記憶にたどり着くことが多い。

今日のお題は、冷凍、夕焼け、返信でした。