ちくまプリマー新書を読んで首都圏私立の凄みを感じる

最近は、ちくまプリマー新書がお気に入りでよく読んでいる。

哲学を始め普遍的なテーマを中学生にもわかるように初歩から書いている入門書的な位置づけのレーベルである。

非常によくできたシリーズで、以前も本多勝一の『中学生からの作文技術』などについて感想を書いた。

今読んでいるのは『中学生からの大学講義』という桐光学園とちくまプリマー新書が組んで出しているシリーズである。

これは立花隆や内田樹といったそうそうたるメンバーが講師となり桐光学園で講義をしたときの内容を集めて新書化したもので、一冊につき7人の講義が編まれていて、シリーズで少なくとも5冊は出ている。

中学生にこの環境を提供できるとはやはり都会の私立というのはすごいものである。

首都圏のすごさは地理的に価値のあるものが集中するところにある。

大学時代、東京の国公立・私立大学が学園祭で今が旬の芸能人を招いて盛り上がっていたが北海道は旬をすぎたり駆け出しだったりの芸能人であることが多かった。

東京から北海道まで来てもらうと一大学で一日潰れるが首都圏では一日に他の仕事をはしごできるのでその分単価が抑えられるのだろう。

ZOOMやメタバースがどこまでリアルを駆逐して都会のありがたみをなくしていくのか楽しみではある。

今日は庭のほころび掛けのあじさいの花を五感で確かめた。

いつかメタバースで咲きかけのあじさいを体感してみたい。

どれほどのものか楽しみだ。