昨日に引き続き帰省の時の話題である。
今日の写真は帰省の際に五月の節句に先駆けて飾られていた兜の写真だ。
米寿を超えた母親が三月には姉妹のためにひな人形をかざり五月には私のために兜を飾ってくれるようになって50年を超える。
私たち姉弟はそれぞれが結婚して子宝にも恵まれたのだが、母にとっての孫たち全員が女の子である。
ひな人形は孫たちのために飾る形で心情的に引き継がれたのであるが兜はバトンの渡し先がないまま私のために飾ってもらっていることになる。
一見すると豪華なセットに見えるが、ひな人形についても兜についても少しずつお金を貯めて何年もかけて取りそろえていった賜である。
そのように思って眺めると感謝の言葉もない。
横浜の実家で兜を飾ってもらいながら、札幌、大阪、千葉、上海、千葉、三重で暮らしてきた。
40歳手前まで未婚のまま心配をかけてきた。
親から受けた恩の分だけ子供に注ぐつもりではあるが親孝行もしたいと改めて思うGWの帰省だった。