金魚

三重県にきて7年になる。

転職したてはきつい時もあったがなんとかなった。

最初の二年ほどは単身赴任していて、妻や子供達は夏休みなどに遊びに来ていた。

そんな夏休みの縁日で子供にせがまれて金魚すくいをさせた子供一人につき二匹ずつすくい上げたので水槽を買って飼育していた。

一匹はデメキンで糞詰まりをおこして掬ってきて一週間くらいで死んでしまったが、残りは順調に大きくなっていた。

三ヶ月位前に一匹が死んでしまい、今朝起きるともう一匹息をしていなかった。

だいぶんと一人暮らしの無聊を慰めてもらったので感謝である。

庭のレモンの木の近くに穴を掘って埋める。

金魚の7年、家の水槽では長生きしたほうなのだろうがうまくやると15年くらいはいきるという話なので、もう一匹には長生きしてもらいたいものである。

身近に自然を多くおいておきたい気持ちになっているのでなおさらである。

水替えなどせっせと面倒をみようと誓う。

合掌!

金魚が亡くなる、梅シロップを漬ける

朝起きると3匹飼育している金魚のうちの1匹が腹を上にむけてプカリと浮かんでいた。

今の会社に転職してすぐの単身赴任していたころに無聊を慰めてくれていた金魚だったのでさみしい気持ちになった。

単身赴任中に遊びにきた娘が夏祭りの金魚すくいで掬ったものだ。

かれこれ6年目に突入していたのだがこの春に白カビ病を発症していた。

塩浴をさせて一度は元気になったようにも見えたのだが残念だった。

朝のバタバタした時間に発見したので家内に庭に埋めるよう頼んで出社する。

帰宅すると埋めた場所に花を添えていてくれたので手を合わせてお別れをする。

残った2匹を大事に育てていきたい。

そんな時でも用事は用事としてあり、梅シロップを作るためにアク抜きしていた梅を一つ一つ拭上げて焼酎を回して氷砂糖と一緒に仕込む。

三週間もすれば楽しめるはずだ。

金魚を掬った娘たちとおいしくいただこうと思う。

金魚すくいの金魚

昨日は明るい時間に外を歩くこともなく、ブログに使うような写真もなかったので屋内の金魚を撮影してみた。

6年前に単身赴任中に遊びに来た娘たちが縁日ですくったものである。

何匹かすくったが一人二匹まで持ち帰ることができたので出目金を含め4匹で買い始めた。

品種改良に人の手が過剰に入ると弱くなるのか、出目金は食が細く2週間くらいで亡くなってしまったが、残った3匹は順調に育ち、もともと3cmくらいだった金魚が今は20cmを超えている。

週一の水替えは私の仕事であるが、その時ぐらいしかじっくりと眺めることもなく、すっかり部屋の風景の一部とかしているが、単身赴任中はずいぶんなぐさめられたような記憶がある。

転職先に何とか腰を落ち着けるまでの時期をともに過ごした。

最初は一つの水槽で飼っていたが大きくなってきて手狭になって、水槽を二つにわけたら一気に大きくなった。

一つの水槽で飼っていた頃は三匹とも朝は競うように餌を食べていたのだが、一匹で買っている水槽は餌をやってもおっとりと食べる。

器や性格、行動も環境でだいぶんと変わる。

十分な広さがある、競争相手がいると大きく強く育つ感じだ。

人も似たようなものなのだろう。