60歳からの柔道部物語(コンプレックスの愛し方)

7月5~6日で福岡に行った。

福岡行きには、移住候補先の視察に加えて、「全国七大学柔道優勝戦」を観戦して懐かしい人たちと再会するという目的があった。

大学の現役時代は、主将を務めており体重別の大会で入賞もして、決して弱かった訳ではなかった。

しかし一番の目標にしている、この大会では、結果が出せなかったこどもあって、卒業後も何となく気乗りのしない場所だった。

今回は、「柔道優勝戦」以外の場所で交流の残っている先輩から、強く誘ってもらったり、当日参加すると伺っていた別の先輩への用事もあって、35年振りくらいに試合会場に顔を出した。

試合観戦や試合後の懇親会では、先輩や後輩(同期は来ていなかった)と何のわだかまりもなく、ためらいもない楽しい時間を過ごして、五次会まで飲みに行くことになった。

なんとなく「楽しめないのでは」という予防的な感情は、まったくの杞憂だった。

次の大会での再会を約束して別れた。

柔道部以外でも私は、黒歴史を多く持っている。

小学生の時からずっと小柄で、高校に入学する時点でも、身長は153cmしかなかった。

同級生で遊ぶときも、常にミソッカスのような存在だった。

人から舐められないようにと、高校で柔道を始めるなど、常に自分に不足しているものを補う努力を続けた人生のように思う。

最近は、苦手は他人に任せて長所を伸ばせという言説を良く聞くが、いろんな資質には、集団の中で舐められないための最低限の水準があるのだ。

そんな自分だったから、柔道と同じように、中学校や高校の同窓会にも足が向かなかった。

還暦を記念に開かれた同窓会に、私は卒業して初めて参加した。

こちらも楽しく、懐かしい時が過ごせた。自分の中の感情は何だったんだろう。

これからは不足を埋めるためではなく、ただ純粋に、自分が『面白い』と思う場所へ足を運んでみようと思う。

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