秋が来て、スーパーにさんまがならびはじめた。
今日は今秋初めてのさんまと栗ご飯だ。
妻に聞くと解凍ものだそうだが美味しさに変わりはない。
魚や栗は丸のままの形が見えるせいか肉以上に生命をいただいている感がある。
そんな気持ちになるのは、今、アボムッレ・スマナサーラ氏の書いた【「やさしい」ってどういうこと?】という本を読んでいるせいかもしれない。
氏はテーラワーダ仏教の長老で日本で長いこと布教活動を行っている人物である。
この本で書いているのは、「やさしさ」というのはいろんな定義のできる言葉で誤った理解をしている人が非常に多いこと、「相手が自分の好む態度をとったかどうか」が優しさの基準になっていることなどを指摘し、それはエゴだという。
本当のやさしさとは自分を一個の命と捉えて一人では生きていけない命のネットワークの中で存在を成り立たせることだという。
必要なものだけ満たしていけば命のネットワークはやさしく供給してくれる。
必要をこえて欲しいになると、そこにまたエゴが発生すると説く。
もとは養老先生との対談本で存在を知ったのだが、興味深いことを沢山話されているので、少し読み込んでみようかなと思う!