ゴールデンウィークの最中に、大学時代からの友人死去の知らせを受けた。 享年55歳。 コンビニエンスストアのイートインコーナーで突然倒れ、そのまま帰らぬ人になったそうだ。 大学入学直後に知り合って以来、35年を超える長い付き合いだった。 一升酒が入会資格の豪飲会なるものを共に立ち上げた。 豪飲会の他のメンバーは、酒は強いがメリハリがきいており、禁断症状を呈しアルコールの海で泳ぎ続けたのは 彼と私くらいだった。 私が歩いてきたアルコールの海は死屍累々たる有様で、私のアルコール依存症の仲間たちの中で、世間で、 人並の社会性を維持し普通に勤め人としてやれているのは彼と私くらいだったように思う。 彼を横目でみながら、アル中の身体に鞭打ちながら、まだ飲めると飲酒していた。 突然、伴走者を失い、途方にくれた私は禁酒を企てた。 子供は、まだ中学生と小学生で親の務めを果たすためには、あと10年は元気で働かなければとの思いがあった。 死去の報を受けてから、ベンゾジアゼピン系の抗不安剤とアルコールを飲むのをやめてみた。 二日目から、譫妄、振戦、不眠、悪寒、沢山の寝汗といった禁断症状に悩まされた。 幻覚は見なかった。 夢はたくさん見たが禁酒との関係はわからない。 睡眠の質も悪く、寝起きには眼の奥がずきんと痛んだ。 全身はこわばっていた。 六日目を過ぎた朝、やや爽快な目覚めを感じた。このまま少し続けてみよう。 長い夜の間を持たせるために、ブログを始めてみることにした。 5月12日ブログデビューした。 お題は、田舎暮らし、自然、書評 などになるだろう。 時折り、友人の思い出にもふれるだろう。