ミックスリストに思うオリジナリティ

若い頃、ラジオの音楽番組を聞きながら、好きな曲をカセットテープに録音していた。

ベストヒット100など、その時に流行っている唄に順位を付けて順番にかけていく番組があったし、フォークソング特集など、特定のテーマに沿って番組が作られていることもあった。

いずれにしても、番組のテーマに沿って選ばれた曲の中から、好きなものを集めたカセットテープだった。

音源が同じなので、友人のテープと比べても、アリスと世良公則&ツイストが入れ替わっている程度のオリジナリティだった。

せっかく録音した曲も、最後まで演奏されずに、アウトロがフェードアウトしてしまうことも多かった。

それでも一生懸命録音したテープのインデックスに曲名を埋めていく作業は楽しかったし、喜んで何度も何度も聴き直していた。

最近は、様子が変わって、ほとんどの曲はYouTubeなどで、お金もかけずに聴くことが出来るし、好きな曲を再生していると、全体を統一するテーマなどないまま、ミックスリストを作成してくれる。

ゴダイゴの「銀河鉄道999」の次に、さだまさし、洋楽を挟んで、本田美奈子、次にくるのは、アニメ推しの子の「サインはB」など一連の曲など、ジャンルも時代もむちゃくちゃだ。

もしかすると世界に一つのミックスリストかもしれない。

ちょっとした組み合わせだけで、オリジナリティ炸裂だ。

昔は、自分で選んだから個性になった。

今は、AIが選んでいるのに、結果として自分だけのものができている。

最近は、AIが人間を超えた後の世界がどんな風になるのか、楽観悲観ともども予測されているが、音楽のミックスリストのようなちょっとした個性の中で共感を寄せ合う側面も出てくるかもしれない。

いろんな未来予測の中で、比較的楽しそうな未来の一つかなと思う。

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