屋号について考える

「悠遊って、どんな意味なんですか?」


最近、ワークショップでそんな質問をいただくことが増えてきた。

改めて、屋号をつけた時の思いを綴ってみたい。

苔テラリウム悠遊という屋号で、苔テラリウムの作品を販売したり、ワークショップを実施したりしている。

創業者たちは、みな、屋号にどんな思いを込めているのだろう。

「こんな自分でありたい」という望みをこめたもの、「お客様に幸せな気持ちになってもらいたい」という利他の思いをこめたもの、「自分や家族の名前、愛着のあるもの」などの、自分自身のアイデンティティに由来するものなど、様々な形があるだろう。

悠遊という言葉は、定年を迎えた自分が、第二の人生をどのように生きたいかという思いと、お客様に悠遊とした気分になっていただきたいという利他の気持ちのハイブリッドタイプだと思う。

悠という字からは、時間や空間の広がりの中でゆったり生きて行こうと語りかけられているような気がする。

一方で、遊という字からは、何事にもとらわれず自由に楽しもうというメッセージを感じる。

自分に向けては、次のようなメッセージになるだろう。

心にゆとりを持って自由にのびのびと楽しもう

ゆったりと気ままに過ごしていこう

屋号について考えているうちに、私は「何を届けたいのか」も改めて言葉にすることができた。

お客様に向けては、次のようなメッセージになるだろう。

「日々の忙しさを忘れて、一息つきましょう」という誘い

「小さな器から、自然に思いを馳せて、無限の自由を楽しんでほしい」という思い

そう考えた時に、

存在意義(ミッション)は、「都市で働く人たちに、自然と共にある暮らしを届け、心にゆとりを取り戻すきっかけをつくること」。

ビジョンは、苔テラリウムを通じて「森の景色を、暮らしの中へ」届けること。

パソコンから疲れた目を、デスクの上の苔テラリウムに向ける。

小さなガラスの中に広がる森を眺めながら、深呼吸をひとつする。

ふんわりと心が軽くなる。

森の中に没入するような感覚で深い安らぎを感じてもらう。

そんな、「悠遊」の時間を届けたい。

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あなたはどのタイプ?~苔テラリウムと相性のいい5つのタイプ~

苔テラリウムをマルシェに出展している。作品の販売に加えて、お客様に実際に苔テラリウムを作ってもらうワークショップも提供している。

以前、こちらのブログでも紹介したように、苔テラリウムには、私の分類分けでは、5つのタイプがある。

1. 見立て(みたて)様式― 自然の風景をぎゅっと縮景したタイプ

2. 【物語(ものがたり)様式】― ファンタジータイプ

3. 【生活景(せいかつけい)様式】― ジオラマ・日常を切り取ったタイプ

4. 【生(せい)様式】― 植物標本・ミニマリズムタイプ

5. 【意匠(いしょう)様式】 ― アート・グラフィックデザインタイプ

ワークショップでは、短時間で気軽に楽しんでいただけるよう、小さなガラスキャニスターを使って制作しているため、基本となるのは「生様式」である。

ところが、最後の仕上げになると、多くの方の手が止まる。

「カラーサンドを入れてみようかな。」
「木霊のフィギュアを置いたらかわいいかな。」
「いや、何も置かない方がいいかな……。」

ほんの少しの”余白”をどう使うかで、皆さん驚くほど悩む。

その様子を見ているうちに、私はあることが気になり始めた。

「この作品は、どんな人の心に響くのだろう。」
「目の前のお客様には、どんな世界観をおすすめすると喜んでもらえるのだろう。」

年齢や性別だけでは説明できない、その人の価値観や趣味、ものの見方と、作品の世界観には、きっと何らかの共通点がある。

今回は、そんな視点から「苔テラリウムと相性のいい5つのタイプ」を考えてみたい。

さて、あなたはどのタイプだろうか。

苔テラリウムに相性の良い人として、下記のパターンを考えてみた。

① 森に癒やされたい人

おすすめ:見立て様式

こんな人:登山、キャンプ、自然散策などのアウトドア好き

*自然そのものを部屋に持ち込みたい人。「眺める」というより、「森の空気を感じたい」人向け。

② 物語を楽しみたい人

おすすめ:物語様式

こんな人:ジブリ好き 、ファンタジー好き、絵本好き、子育て世代、子ども

フィギュアを見ながら「この後どうなるんだろう」、そんな物語を想像して楽しめる人。

③ 懐かしい風景が好きな人

おすすめ:生活景様式

こんな人:鉄道好き、古民家好き、昭和レトロ、旅好き

見ているだけで懐かしい。テラリウムを思い出として飾りたい人。

④ 植物そのものが好きな人

おすすめ:生様式

こんな人:園芸、山野草、盆栽、観葉植物、アクアリウム

作品というより、「苔という植物」を楽しみたい人。

⑤ インテリアとして楽しみたい人

おすすめ:意匠様式

こんな人:北欧インテリア、カフェ巡り、雑貨好き

部屋を彩る小さなアートとして楽しみたい人。

面白いのは、「年代」や「性別」よりも、「好きなもの」でカテゴライズすると、しっくりくる。

60代男性でも物語様式が好きな人はいるし、30代女性でも渓谷のような見立て様式に惹かれる人もいる。

だから私は、「どんな年代ですか?」ではなく、「どんな景色が好きですか?」と聞くようにしている。

その答えの中に、その人にぴったりの苔テラリウムが隠れている気がする。

次は、このタイプを一覧にしたパネルも用意して、お客様自身が「私はこのタイプかもしれない」と気づけるような仕掛けを作ってみたい。

苔を選ぶことは、もしかしたら、自分がどんな景色に心を動かされる人なのかを知ることなのかもしれない。

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文学と苔テラリウム

「君が代」で、「千代に八千代に、さざれ石のいわおとなりて、こけのむすまで」と唄われている。

これは、神話的なイメージだけでなく、地質学的な時間の重なりとして読むこともできる。

石灰岩から溶け出した炭酸カルシウムを含む水が、細かい石の間に流れ込む。

そこで水分が蒸発したり、圧が加わることで、再度結晶化(セメント化)して、石は次第に石灰質礫岩へ変わっていく。

とはいえ、小さな石が大きな固まりとなるまでには、大変な時間がかかるのも事実で、岐阜県揖斐川町にある、「君が代」のモデルになったとも言われる石は、数万年~数十万年の時が経過しているそうである。

苔は、古くから「時間を可視化する存在」として文学にあらわれてきた。

万葉の時代から、苔が「岩と水と緑」の構図の中で繰り返し現れて「悠久の時」を暗示する。

中世になると、苔は幽玄・侘び・さびの具現としても扱われる。

明治・大正・昭和の時代になってくると、「岩と水と緑」などの俯瞰した構図だけではなく、苔にフォーカスした写実描写(石獣の口中苔の花ざかり/加藤憲曠)も目につくようになる。

私の思うに、苔は雪のようなもので、雪景色を楽しみながら顕微鏡で大きくのぞくと様々な雪の結晶構造が美しいように、目の前一杯に広がる苔生した森に感嘆しながら、透明感のある葉の上で水玉がキラキラと光る美しさも鑑賞する楽しさがある。

「悠久の時」を感じる作品、「生命の躍動」を感じる苔テラリウム作品を作っていこう。

そして、その感動を血肉化した自分の言葉で語りかける苔のワークショップへと育てていきたい。

作品作りと言語化を往復しながら、表現を磨いていきたい。

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眺める贅沢、創る悦び。私が「自分で作る苔テラリウム」の科学的効果も伝えたい理由

これまでブログの中で、苔テラリウムの魅力や、特徴別に分類した5つの作品カテゴリーについて話してきた。

ありがたいことに、最近は作品を購入いただく機会も増えているが、本日は、自分で苔テラリウムを作成する際ならではの、苔テラリウムの魅力を紹介する。

もちろん完成された美しいミクロの生態系をデスクに置き、日々の暮らしの中でふと眺めるだけでも、十分に素晴らしい癒やしの効果がある。

環境心理学の研究(ロジャー・ウルリリッチ教授らの有名な実験など)でも、窓の外の緑や室内の植物をほんの数分眺めるだけで、ストレスホルモンが減少し、自律神経がリラックスモード(副交感神経優位)に切り替わることが実証されている。
忙しい日常の「応急処置(マイナスをゼロに戻す)」として、お気に入りの作品を愛でることは間違いなく正解だ。

しかし、もしあなたが「脳の疲れが取れない」「なんとなく心がモヤモヤする」と感じているのならば、私は声を大にして伝えたい。

「作品を買うだけでなく、ぜひ自分の手で、ゼロから創り上げてみてほしい」と。

なぜなら、苔をただ「眺める(受動的)」のと、ピンセットを握って「自ら作る(能動的)」のとでは、脳と心に起きる変化の次元がまったく異なるからだ。

今日は、最新の脳科学や心理学のエビデンスを交えながら、「自分で作る苔テラリウム」がもたらす3つの驚くべき効果について紐解いてみたい。

1.脳のアイドリングを強制終了する「没入(フロー体験)」

現代人は、スマホや仕事のマルチタスクによって、脳の「前頭葉」を激しく疲弊させている。実は、人間は何もしていない時でも、脳の「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という回路が働き、過去の後悔や未来の不安をぐるぐると考え続けてエネルギーを無駄遣いしている(脳のアイドリング状態)。

苔テラリウムの制作は、脳のアイドリングをピタッと止めてくれる。
細いピンセットの先だけに集中し、1株1株の苔の向きを考え、丁寧に土へ植え付けていく作業は、五感をフルに稼働させる。
このとき脳は「今、ここ」の作業に100%集中する「フロー状態(没入)」に入り、DMNの活動が停止する。

自分で作る時間は、まさに脳のワーキングメモリをすっきりとリセットする「大人の贅沢なマインドフルネス」なのだ。

2.土と苔に触れることで分泌される「幸福ホルモン」

イギリスのエクセター大学などの研究(園芸療法)では、植物に自ら触れ、手を動かす能動的な関与のほうが、心理的幸福度や自己効力感が有意に高まることが分かっている。

さらに面白いのは「土」そのものが持つ科学的効果だ。
近年の脳科学・医学研究(英ブリストル大学のクリストファー・ローリー博士らの研究など)によると、土壌に含まれる無害な微生物(マイコバクテリウム・バッカエ)に接触したり吸入したりすることで、脳内のセロトニン(幸せホルモン)を放出するニューロンが活性化し、
不安を和らげる効果があることが突き止められている。

自分の手で土をブレンドし、苔の質感に触れるプロセスそのものが、天然の抗うつサプリメントのように心に作用するのである。

3.ガラスの枠内を支配する「自己統治感」と心理的安全性

心理療法の中に、砂箱にミニチュアを配置していく「箱庭療法(サンドプレイ・セラピー)」というものがある。

現代社会は、仕事や人間関係など、自分の思い通りにならないことばかりで、私たちは無意識にストレス(無力感)を溜め込みがちだ。しかし、ガラス容器という「明確な境界線(枠)」で区切られた空間は、人間に強い心理的安全性(プロテクション)を感じさせる。

その小さな枠内であれば、現実の煩わしさから離れ、「どこに石を置き、どの苔を主役にするか」を100%自分の意思でコントロールできる。
自分の手で小さな理想郷を再構築するプロセスは、人間が本来持っている自律性(自己コントロール感)を強烈に満たし、深い安心感をもたらしてくれる。

自分で創り上げる「体験」と、プロの技術を「愛でる」贅沢

ここまで「自分で作る」ことによる脳と心への驚くべき効果を科学的にお話ししてきた。

もしあなたが、日々の忙しさから離れて脳をデトックスしたい、自分の内面と静かに向き合う時間(セルフコーチングのような時間)を持ちたいと感じているなら、間違いなく「自らピンセットを握るワークショップ」がおすすめだ。自分の手で命を配置していくプロセスそのものが、極上のメンタルケアになる。

しかし一方で、荘厳さを感じる森のような苔テラリウムを長期にわたって、楽しむためには、苔の特性を見極める知識や、隙間のない植栽技術、全体のバランスを崩さない配置の妙など、一朝一夕には真似できない「知識と技術(職人技)」が必要である。

そんな人は、「プロが仕立てた完成された作品」を購入して、また別の贅沢な時間を楽しんで欲しい。人の管理をはなれた自然を感じさせる空間が提供されるだろう。

「自分だけの世界を創り出す、心のセルフケア体験」を求めてワークショップに参加してみるか。 あるいは、「プロの手によって完成された、破綻のない美しい生態系」を自宅やオフィスに迎え入れて、日常の特等席で長く愛でるか。

アプローチは違えど、どちらも現代人に不足している「土と緑の暮らし」を取り戻すための、素晴らしい選択肢である。

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【好みのタイプ診断】あなたにあった苔テラリウムがわかるタイプ別分類

苔テラリウム悠遊という名で、妻と二人で、マルシェに出展している。

夫婦の作風はバラバラで、私は深い山奥のような「厳かな大自然」を写し取りたいタイプ。
一方で、妻は、木霊や恐竜が生き生きと佇む【物語】の世界観が得意。

ブースに並ぶ、作風のバラバラな作品や、世の中の様々な作品を観察しながら、「人は苔テラリウムに何をもとめるのか?」を、私なりに分析した。

すると、驚くほど腹落ちのする、「5つの様式」に分類できた。
あなたは、どの世界に魅力を感じるか?ぜひ「自分の好み」を探しながら読んで欲しい。

1. 見立て(みたて)様式― 自然の風景をぎゅっと縮景したタイプ

山の奥深くに分け入った森のように、ちょっと荘厳な感じのする大自然の景色を、ガラスの器の中にギュッと凝縮して再現する。

表現される世界: 深い山奥の渓流、荒々しい断崖絶壁、苔むした岩肌、大樹の根元など。

特徴: 石や砂を使って高低差(地形)をリアルに作り込み、主役である苔を「木々」や
「背丈の低い草本」に見立てる。
テラリウムの中にフィギュアは入れず、使用する人工物は、「背景や世界観(景色)」をつくる為のストラクチャー(環境パーツ)のみである。

鑑賞の視点: ガラスで隔絶された空間に広がる、縮景に見入ることによって、大自然の中に迷い込んだような没入感を味わう。

こんなあなたに:「部屋の中で大自然の空気を吸うようにリフレッシュしたい!」という森(空間の広がり)を求める方へ!

*縮景:山や川、湖といった各地の美しい風景や名所を、箱庭のように小さな空間に縮小して再現する日本庭園の造園技法。

2. 【物語(ものがたり)様式】― ファンタジー・キャラクタータイプ

物語の主役になる「キャラクター(恐竜、妖精、ロボット、地蔵など)」を配置して、ガラス容器の中に物語を展開することで、そこにある架空のストーリーを想像する。

表現される世界: ジブリの世界(木霊、ロボット兵)、妖精が住む森、太古の恐竜の時代など。

特徴: フィギュアが主役となり、苔はその世界観を引き立てる背景の役割を果たす。
見る人に「この後どうなるんだろう」というナラティブ(物語性)を感じさせる。

鑑賞の視点: 器の向こう側にある、おとぎ話やノスタルジーの世界に心を馳せる。

こんなあなたに:我が家の妻が得意なスタイル(笑)。おとぎ話の1ページを覗き込むように、日常のすぐ隣に「秘密の別世界への入り口」を持っておきたいロマン派の方へ。

3. 【生活景(せいかつけい)様式】― ジオラマ・日常を切り取ったタイプ

人間や動物の営み、あるいは身近な日常の風景を、苔という自然のフィルターを通してノスタルジックに表現する。

表現される世界: 牛が佇むのどかな牧場、田舎のローカル線の線路際、近所の神社の石段、旅先で見かけた古民家など。

特徴: ミニチュアの建造物、乗り物、人間、動物のフィギュアを配置して、「どこかにありそうな現実の風景」をミニチュア化(ジオラマ化)する。

鑑賞の視点: 懐かしい記憶や、旅の情景を愛おしむように眺める。

こんなあなたへ:「過去の記憶」や古き良き時代の温かさ(ノスタルジー)を思って、日々の愛おしさに浸りたい方へ。

4. 【生(せい)様式】― 植物標本・ミニマリズムタイプ

「苔そのものが持つ自然の美しさ、生命力」をストレートに鑑賞する。

表現される世界: 苔の質感、胞子体の美しさ、単一品種の群生。

特徴: 石やフィギュアなどの装飾を極限まで削ぎ落とし、1種類〜数種類の苔だけをシンプルに植える。葉ひとひらの透き通った美しさなど、植物としての造形美(デザイン性)を際立たせる。

鑑賞の視点: 苔の葉一枚一枚の繊細な美しさや、日々の緩やかな成長、ルーペを片手にスプレーをして葉が開く様子など、苔そのものを愉しむ。

こんなあなたへ:ガラス容器を隔てて息づく、実物大の生命を感じたい方へ。

5. 【意匠(いしょう)様式】 ― アート・グラフィックデザインタイプ

自然の風景を写し取るのではなく、ガラス容器、カラーサンドの幾何学的な縞模様、そして苔の質感を有機的に組み合わせ、一つの「現代アート」や「インテリア雑貨」として構成する。

表現される世界:苔がもつ「色彩、質感、形、ライン」をデザイン素材として捉えて、サンドアート(砂絵)やレジン細工の世界と組み合わせて、モダンインテリアとして楽しむスタイル。

特徴: カラフルな砂(青、白、黄、ピンクなど)を地層のように重ねたり、カラフルなレジン細工と苔を組み合わせることで、視覚的なインパクトや美しさを醸し出す。自然界には存在しない色彩の掛け合わせによって、ポップさやスタイリッシュさを演出する。

鑑賞の視点: 部屋を彩るファッショナブルなオブジェ、あるいは完成されたグラフィックデザインとして視覚的な美しさを楽しむ。

こんなあなたへ:インテリア性の高い「人工美と自然美のコラボレーション」を楽しみたい方へ。

厳かな大自然を写し取りたい私と、木霊や恐竜のいる【物語】の世界観を得意とする妻。

夫婦で競い合うように作った作品が、ひとつのブースに並ぶ姿は、まるで小さな「苔の博覧会」のようです。
「次のマルシェでは、どんな世界を繰り広げようか」と、今から二人でワクワクしながら新作を仕込んでいます。

さて、今回ご紹介した5つの様式の中で、あなたの心が一番動いたのは、どの世界でしたか?

自分の好みが分かると、ガラス容器を覗き込む楽しさは何倍にも膨らみます。

ぜひえ次のマルシェにもお越しいただき、あなたを一番ワクワクさせる「運命のひと鉢」を、私たち夫婦のブースで見つけてみてくださいn。

#苔テラリウム #福津市 #福岡移住 #土と緑の暮らし#心のやすらぎ#ライフスタイル

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苔のある暮らし

新型コロナウイルス下で、自宅で内省的な時間を多くとり、思考を重ねる内に、身近に自然を置くことが、自分の幸福にとって必須であると考えた。

「身近な(部屋に置ける)自然とは何か?」と自問した結果、森を屋内に再現したいのだと気づいた。

【犬】や【猫】などは、借家暮らしの身には高望みだったし、何より、自然の暮らしと都市の暮らしの境界線の内側(都市側)に属している感じがした。

私が求めているのは、自然と都市の境界線から、自然の側にある風景なのだと思い至った。

昔、やっていたアクアリウム(水草水槽)を再開することも考えた。

水が循環する音を聞きながら、光を浴びた水草がさかんに光合成で酸素の気泡を出している姿はとても美しいし、水草から水草を渡ろうとしている、抱卵したミナミヌマエビを、葉陰から出てきたトランスルーセントグラスキャットが丸のみする【野生の王国】さながらの風景など生命の躍動感に溢れていた。

それでもよかったのだが、もう少し奥行のある、荘厳な深い森や渓谷を切り取った感じが欲しかった。

そんなコンセプトを探して、ググっている内に、苔テラリウムにたどり着いた。

私の感じている苔テラリウムの魅力を書いていく。

・「森と苔の形状の類似性」
 自然界には、フラクタル構造(拡大しても縮小しても、同じパターンが繰り返される性質)   が多く存在している。
 例えば、ブロッコリーでは、つぼみが集まって、1房(ふさ)になり、1房が集まって、つぼみと似た形の1株になる。
 苔のモコモコしたクッション形状がみせる自然界特有の複雑な凹凸(造形美)は、山の樹冠が連なって出来る林冠の質感ととても良く似ている。

・「豊かな自然の演出」
 種類の異なる植物が調和して共生する姿を重ねていくと、人は生物多様性=豊かな自然を感じることができる。
 苔は一つ一つが小さくて、小さなガラス容器の中に、3つ4つと種類を重ねて、その共生関係を表現することが容易である。

・「境界線(ガラス)」が生み出す異世界感
 ガラスによって現実世界と完全に遮断されることで、「森」として完結した世界への没入感を高める。

・「密閉型ガラス」が生み出す森の匂い
 完全密閉型の苔テラリウムは、内部が飽和湿度に近い為、蓋をあけた時に、雨が降った直後の森の匂いがする。嗅覚にも訴えかける自然のインテリアなのだ。
*森の匂い:苔が放つ青葉アルコールや微量のフィトンチッド、そして微生物が作り出すジオスミン(土の匂い成分)が混ざり合った、落ち着く匂いである。

他にも、手軽で省スペース、低コストなどの魅力も兼ね備えている。
都市に住む人たちに、部屋で自然(森)を感じるインテリアとして、勧めていきたい。

これも、5年後の福岡移住を見据えた活動の大きな柱である。
#苔テラリウム#セカンドキャリア#定年後の過ごし方  #苔 #福岡移住 #土と緑の暮らし

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