
私の勤める会社では、何ヶ月かに一度、お茶の先生がいらして、お茶会が開かれる。
業務時間中に、茶菓子を食べてくつろげるということで、社員には人気のイベントである。
お茶の作法を知って、ビジネスマナーとして身につけるという立て付けだが、なかなかホワイトな職場だ。
9月25日、中秋の名月に合わせて、久々のお茶会が開かれた。
部屋に入ると、床の間には月の描かれた掛軸と花入にススキ、卓上には、月を唄った短歌を書いた短冊がおいてある。
まったく風流なことだ。
いつもの茶会は、抹茶を点てていただくのだが、今回は煎茶とほうじ茶をいただく趣向である。
茶菓子は向かい兎で、葛に和三盆を混ぜて作ってあるそうだ。
今日家に戻ったら、お月見するよう勧められる。
続けて、十五夜の意味、縁起など、いろいろな蘊蓄を聞きつつお茶をいただく。
片見月は縁起が悪いので、十三夜も見るように教わる。
いかにも忘れそうなので、仕事に戻って早速調べて手帳に書き留める。
ちなみに今年の十三夜は10月22日だ。
十五夜は芋名月なのに対して、十三夜は栗名月や豆名月と言うらしい。
年を取ってくると、こういった歳時記的なイベントに興味を引かれることが多い。
月だけでなく、お茶についても、いろいろと教えてもらう。
抹茶に挽く前の碾茶も用意されていて、葉っぱのまま味を見る。
覆下栽培という抹茶特有の栽培方法があり、季節に茶畑を見ると、抹茶にするお茶か否かわかるらしい。
沢山楽しんで、家に帰ったあと、月を見る。
曇天だが、しばらく眺める内に雲の間から満月に近い月が覗く。
日々の暮らしの中で、自然にまつわる豆知識が人生を豊かにすることを実感している。
今日、また一つ増えた。
もっともっと増やしていきたい。
わすれないための備忘録としても役立つブログになってきた。
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