「おでん」に遺伝子を感じた夜

寒くなってきたので、昨冬以来のおでんを食べた。

卵に大根、ちくわ、牛すじ・・・、熱々のところをハフハフと言いながら、おいしくいただく。

もともと温度に美味しさを感じる性質で、熱い料理はどこまでも熱く、冷たい料理はどこまでも冷たく食べたくなる。

口内はしょっちゅう火傷をするし、かき氷は頭がキーンとなるように、わざとかき込んだりする。

他にも食べ方の癖はあって、好きなものを最後に残すほうだ。

空腹の時が一番美味しさを感じるという、好きなものを最初に食べる派の気持ちも十分わかる。

回転寿司のように、一皿ずつ食べる時は、私も早々に好きなものを食べる。

でも一度に配膳されるときは、最後派だ。

食事の後も口福感を残して余韻を感じたいのだ。

最後に「卵」を残して、ふと娘の皿を見る。

彼女の皿にも卵がひとつ残っていた。

娘も好きなものは最後に食べる派閥であることは知っていた。

「卵美味しいもんね」などと言いながら話を進めると、ちくわで始めて、次に大根、餅巾着をはさんで、牛すじを食べて・・・、サーブされるコース料理を食べる時のように、最初から最後まで同じ順番にならんでいた。

好きなものは最後に派閥、卵好き、全ての具材を食べる順序まで同じとは!

すげえな遺伝子とかいいながら、最後まで美味しく頂いた。

しばらくの間、いろんな料理で観察してしまいそうだ。

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