
娘の高校の始業式を兼ねて、芸術鑑賞会が開かれた。
マドンナのバックダンサーとして世界を回り、マイケル・ジャクソンにも認められたケントモリを招いてのダンス&トークライブショーという名のお祭りだ。
全校生徒に加えて、参加希望の保護者が対象だ。
仕事から帰った私は、興奮した妻からいろいろと話をきいて感動をお裾分けしてもらった。
撮影禁止の会場で、圧巻のダンスは見るべくもないがトーク部分を伝え聞くだけで、楽しさ・素晴らしさが伝わってきた。
愛知県の進学校では、ファッションなどが受け入れられず異端児扱いされたこと、日本は自分には向かないと考えて大学を中退してアメリカにわたったこと、マドンナのバックダンサーとして世界で活躍するまでのことなど、現在の本人が形作られるまでの話も面白かったが、特に私の胸にささったのは、今回のイベントが実現した経緯だった。
どこか別のイベントで在校生がケントモリに関心を持つ機会があり、校長にケントモリを呼んで欲しいと頼んだらしい。
その後、校長みずからケントモリのことを調べて、伊勢神宮の式年遷宮のイベントに来ることを知った。
一般参加可能なダンスに自ら申し込んで、一緒に踊り、サイン待ちの参加者の最後に並んで、おずおずと企画書を差し出したそうだ。
ケントモリも思わず「はい」と言ってしまったそうだ。
企画書には、夢を見る力の弱い生徒に話しを聞かせてやってくれなどと書いてあったそうだ。
もともと名物校長で、文化祭には校長室を喫茶として開放したり、トイレには「校長通信」が貼ってある。
私もイベントで高校に行くときには、朝顔の前の校長通信を読みながら、用を足すのを楽しみにしていた。
在校生から有名人を呼んでくれと頼まれて実現する人、熱意に応えて受ける人。
こんな大人達に接することができた子ども達も幸せだ。
思い出に残る日になったに違いない。
とてもいい話をきいた。
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